冬季練習中に、
「モチベが下がってしまってシーズンで後悔した…」
そんな経験はありませんか?
僕自身、そして周りの選手を見ても、冬季のモチベ低下がシーズン成績に直結することは間違いありません。
逆に、冬季に“やるべきことを積み上げた年”は、自己ベスト更新や全国大会入賞など、結果がはっきり出ました。
この記事では、冬季のモチベーションを保つためのコツと考え方を、実体験とスポーツ心理学の知見からお伝えします。
【結論】冬季のモチベは「短期の気分」で保てない
多くの人が「今日の練習のやる気」「このメニューのやる気」でモチベーションを測ろうとします。
しかし、スポーツ心理学の研究では、
短期的な“気分ベース”のモチベーションは持続しにくい
ことが分かっています(Deci & Ryan:自己決定理論)。
だから、冬季練習のように地味でキツい期間では、気分に依存したモチベは確実に落ちます。
【冬季のモチベが続かない理由】
- 成果がすぐ目に見えない
- 練習内容が単調に感じる
- 寒さや疲労で「気分」が下がりやすい
- 目標が“なんとなく”しか決まっていない
実際、冬季にモチベが落ちていた頃の僕も、
「今やってることがどこにつながっているのか?」
が曖昧になっていました。
【解決策】冬季のモチベ維持には「最低限の明確な目標」が必要
ここが最重要ポイントです。
◆ ① 目標は“過度に”明確にしない
「10.48を切る」
「〇〇大会で◯位以内」
と細かく決めすぎると、人間は“決めただけで満足してしまう”ことがあります。
これは心理学でも確認されている現象です(Goal-setting theory)。
→ 細かすぎる目標設定は逆に行動を止めてしまう。
◆ ② 逆に「曖昧すぎる目標」もダメ
例:
- 「冬季を頑張る」
- 「とりあえず自己ベスト更新する」
- 「来季は強くなる」
これでは身体は動いても、心が続きません。
◆ ③ ベストな方法:達成までの筋道を“最低限”だけ明確にする
僕自身はこう設定していました。
「〇〇大会で優勝する」
→ そのためには10.5秒が必要
→ 10.5を出すには冬季で○○の力をつける必要がある
このレベルの“最低限の具体性”が最強です。
理由:
- 過度に細かくないため、目標設定の満足感で終わらない
- 何をすればいいか理解しやすく、行動に移しやすい
- 冬季の練習メニューに意味づけができ、モチベが落ちにくい
冬季のモチベを保てた年はどう変わったか
冬季のモチベを切らさず練習できた年は、
- シーズン初戦から安定した走り
- 早期に自己ベスト更新
- 全国での入賞
など、明らかに結果に現れました。
逆に、冬季に気分で練習量がブレた年は、
- 身体の仕上がりが遅い
- レースで感覚の波が大きい
- ベスト更新ができない
というシーズンになりました。
冬季のモチベは、思っている以上に“シーズン直結”です。
【まとめ】冬季のモチベを保つ唯一の方法
- “今日のやる気”では冬季は乗り切れない
- 気分ではなく「最低限の明確な目標」を持つ
- 目標は細分化しすぎない
- その目標に必要な具体的要素を1つだけ決める
冬季の積み上げ=シーズンの結果です。
あなたの冬季が、最高のシーズンにつながるよう、少しでも役に立てば嬉しいです。
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